自律神経とホルモンバランスの関係は

運動する女性

ホルモンバランスと自律神経はかなり密接に関係しています。女性ホルモンは、脳の視床下部という部分からの指令が出て卵巣から分泌されます。この「視床下部」という部分は自律神経もコントロールしている重要な部分です。よって、ホルモンの分泌が視床下部の指令通りに行われなかった場合、パニックを起こしてしまい、自律神経の乱れにも繋がるのです。

○朝は少し熱めのシャワー、夜はぬるめのお風呂に入るとベスト
自律神経とは、交感神経と副交感神経という2つの神経に分けられています。気分が興奮している時や、体が活発に動いている時は交感神経が働いており、逆に気分が落ち着いていたり、食事中や睡眠中は副交感神経が働いています。
朝からシャキっと目を覚まして一日をスタートしたい時は、少し熱めの42℃のシャワーを浴びる事で、交感神経が活性化されます。
夜はぬるめの約40℃のお風呂に入浴する事でリラックスし、副交感神経のスイッチが入ります。長く入浴しすぎてしまったり、熱すぎる温度のお風呂に入浴してしまうと、交感神経が働き、逆に自律神経のバランスを乱してしまうので要注意です。

ホルモンバランスの検査は病院でも可能

月経周期が乱れていたり、更年期障害を疑うような症状がある時、不妊検査の為にホルモン検査を受ける女性は少なくないといいます。

○内科や婦人科でホルモンバランスの検査ができる
ホルモン検査は血液検査なので、かかりつけの内科などで検査してもらう事も可能ですが、検査後に精密検査や治療が必要になってくる場合もあるので、婦人科で検査する事をおすすめします。

・6種類のホルモン数値を検査する
血液検査をする事で、下記の6種類のホルモンの数値を計る事が出来ます。
・エストラジオール(エストロゲン)
・プロゲステロン(黄体ホルモン)
・LH(黄体形成ホルモン)
・FSH(卵胞刺激ホルモン)
・PRL(プロラクチン)
・AMH(抗ミュラー官ホルモン)
検査を受けるタイミングによって、計測するのに最適かどうかも変わるようなので、受診前に医療機関に問い合わせてもいいかもしれません。

ピルを用いたホルモンバランス治療の内容は

PMSや生理不順、ホルモンバランスの乱れが原因の肌トラブルなどで、ホルモン治療を受ける場合「低用量ピル」を用いた、治療方法でホルモンバランス改善していく方法があります。

○副作用が少ない低用量ピルを使用したホルモン治療とは?
ピルとは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが含まれる薬の事で、これを毎日服用する事で正常に女性ホルモンを分泌するのを助けてくれます。昔は、薬の中に含まれているホルモンの用量が多い、高用量・中用量ピルが治療用で用いられていましたが、副作用が多くリスクも高かったようです。しかし、現在は、ホルモン含有量の少ない、副作用も少ない低用量ピルが普及し、ホルモン治療の為に多く処方されています。

ホルモンバランスの乱れが原因の肌荒れだと考えられる場合、低用量ピルを用いたホルモン療法を取り入れてみる事はおすすめです。PMSが楽になり、生理周期も一定になるといったメリットもあるのがビルを用いた治療法です。

しかし、副作用がゼロでない事や、近い将来に妊娠を計画している女性にとっては取り入れにくい治療法だといえます。中長期的に考えると、日々の食生活や生活習慣を改善する事で、ホルモンバランスを整えることが根本的な肌荒れの改善や、健康につながるのではないでしょうか。

ホルモンバランスはどうやって整える?

調子のいい女性

女性の場合は特にPMSや生理痛、不妊などにも大きな影響があるホルモンバランス。できるだけ状態を崩さないようにしたいものですね。

○PMS(生理前症候群)のリスク
生理前のイライラや肌荒れなどの症状は、PMS(生理前症候群)の可能性もあります。PMSとは、20代から30代の半数以上の女性に起こる、体と心の不調です。
具体的な症状として、頭痛や腰痛、便秘や疲労感、にきびなどの身体的な症状と、イライラや、無気力、集中力が低下するなどの精神的な症状が見られるといいます。
PMS(生理前症候群)になる理由は、月経周期の中でエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が急激に変動する事が原因と考えられています。

○排卵障害が原因の不妊のリスクも
不妊症の原因は様々ですが、女性不妊の約30%が排卵障害が原因の不妊症だといわれています。
排卵障害とは、毎月の排卵がうまく行われない症状のことをいいます。
その原因は医学的に明確になっていませんが、主にホルモン機能の異常が原因と考えられています。具体的には、エストロゲンとプロゲステロンの分泌バランスが乱れ、排卵が出来なくなる事が原因です。

ホルモンバランスを整えるのにもっとも有効な成分・食品は

○大豆イソフラボンを含む豆腐や大豆食品
エストロゲンの不足を感じた時には、大豆イソフラボンの摂取がおすすめです。
大豆イソフラボンの化学構造式とエストロゲンの化学構造式が似ているため、その働きも似ているといわれています。
大豆イソフラボンが多く含まれている食材には、納豆や味噌、豆乳などが代表的です。
しかし、摂取量上限が一日112mgとされているので、上限基準以上の量を摂取し続けると、様々な副作用が出てしまう可能性もあるので要注意です。

○ビタミンEが含まれるナッツ類や緑黄色野菜

プロゲステロンの不足を感じた時には、ビタミンEの摂取がおすすめです。ビタミンは肌にも好影響があり、シワ改善クリームなどにも含まれますよね。ストレスや冷え症などが原因で、プロゲステロンの分泌が減少してしまうと、月経周期が短くなったり、不正出血の原因などのトラブルに繋がります。そういった身体的な症状が出ている時は、ビタミンEが多く含まれるアーモンドなどのナッツ類やかぼちゃやほうれん草などの野菜を食生活の中に取り入れる事をおすすめします。

○プラセンタが含まれるサプリメントやドリンク
ホルモンバランスの乱れ自体を整えてくれる作用がある成分として、代表的なものがプラセンタです。
病院で受けられる更年期障害の治療の中に、プラセンタ療法が取り入れられているほど、ホルモンバランスを整える作用が抜群だといわれています。最近はドラッグストアなどでも手軽に買えるようになったプラセンタサプリ、一度試してみる価値はあります。

女性ホルモンが崩れるとどうなる?

疲れた女性

エストロゲンとプロゲステロンの分泌量のバランスが崩れると、大人ニキビや吹き出物などの肌トラブルを招きやすくなります。その大きな原因として、エストロゲンの分泌量の低下と、プロゲステロンの分泌量の増加が関係しているといわれています。

○プロゲステロンの増加で皮脂分泌が過剰に
生理前になると、吹き出物が出来やすくなるのは、エストロゲンの分泌量が減少し、プロゲステロンの分泌量が増加する事が大きな原因です。ブロゲステロンは皮脂の分泌を活発にさせる作用を持つので、肌の表皮の皮脂バランスが崩れ毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの元になります。
さらに、プロゲステロンの分泌が増える時期は体温が高くなり、体内や肌の中に熱がこもり炎症を起こしやすくなる為、大人ニキビを作ってしまいます。

ホルモンバランスが乱れることによる肌荒れ以外(内臓的なもの)の悪影響とは

ホルモンバランスが乱れたり崩れる事により、お肌だけでなく身体にも悪影響を及ぼす事があります。

○プロゲステスロンでの影響は?
・つらい便秘の原因に
黄体ホルモンであるプロゲステロンが増える事により、便秘の原因になる事があります。
プロゲステロンは、妊娠をサポートする為に子宮が収縮するのを抑制するという働きを担っています。この働きにより、腸の動きを弱めてしまう為、便秘につながってしまうのです。生理前に便が硬くなったり、便秘気味になるのは、プロゲステロンの分泌による影響です。

○エストロゲンでの影響は?
・乳がんのリスクが高くなる
女性ホルモンのエストロゲンが、乳がん発症のリスクに深く関係しています。乳がんになりやすい人の特徴は、エストロゲン分泌量が多い女性だといわれています。授乳経験が少ない女性や、初潮が早かった女性は、長期間エストロゲンを分泌しているという事なので、乳がんのリスクが高くなるといわれています。

・動脈硬化や心臓疾患のリスクが高くなる
実際に動脈硬化や心臓疾患の患者数を男女比で見た時に、6:1となっており、男性の方が多いです。
動脈硬化や心臓疾患は主に、血圧やコレステロール値の上昇が大きな原因になるのですが、女性ホルモンのエストロゲンには悪玉コレステロールを抑制する働きがあるので、女性の方が動脈硬化や心臓疾患になるリスクが低いのです。
ですからエストロゲンが減少する50代以降の女性は、コレステロール値を上昇させてしまい、動脈硬化や腎臓疾患のリスクが高くなるといわれています。

ホルモンバランスと肌荒れの深い関係

疲れた女性

女性の美容や健康にとって深く密接しているホルモンバランス。そもそも「ホルモンバランス」とはどういったものなのでしょうか?

○女性ホルモンは大きく分けて2つ
脳の「視床下部」という部分から指令を受けて、卵巣から分泌される女性ホルモン。その種類は大きく分けて2つのホルモンが存在します。

・エストロゲン(卵胞ホルモン)
生理終了後から排卵期にかけて分泌が増える女性ホルモンの事で、女性らしい体をつくる為に必要なホルモンです。お肌にとって嬉しい働きも多く担っているので、別名「美肌ホルモン」とも呼ばれています。

・プロゲステロン(黄体ホルモン)
排卵後から次の生理までの期間にかけて分泌量が増える女性ホルモンの事です、妊娠しやすいからだの環境作りや、妊娠を維持する為に必要なホルモンです。

○女性ホルモンの分泌量は減少と増量を繰り返す
・月経周期で変わるホルモンの分泌量
エストロゲンとプロゲステロンは、月経周期である28日~38日に合わせて、分泌量が変動します。
生理が始まってから排卵日にかけてはエストロゲンが増えます。排卵後は、プロゲステロンが増えます。生理前になると、2つの女性ホルモンの分泌量が減少しはじめるので、生理前のイライラや肌荒れに繋がります。

・年齢によって変わるホルモンの分泌量
女性は年齢や加齢によって、女性ホルモンの分泌量が変動します。
初潮を迎える10代では、女性ホルモンの分泌量がどんどん増えます。30歳頃に、女性ホルモンの分泌量がピークを迎え、加齢とともに徐々に減少していきます。40代に入ると、ホルモン分泌量が急激に減少し、45歳頃から「更年期障害」と呼ばれるホルモンバランスの乱れが原因の、様々な体の不調に悩まされるようにもなります。

○分泌されるホルモン量が適切である事=正常なホルモンバランス

月経周期や一生の中で、ホルモンの分泌量が変わる女性の体ですが、生活習慣の乱れや偏った食生活、ストレスなどでホルモンバランスに大きな影響を与えます。
卵巣から分泌されるホルモンが増えたり減ったりする事が、ホルモンバランスの乱れにつながります。
さらに、分泌されるホルモン量が適量ではなくなった時、ホルモン分を出している脳の「視床下部」とい乱を起こすため、様々なからだの不調に繋がります。

ホルモンバランスと肌荒れの関係は

生理周期である約28日から38日の期間中、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が増減し、そのバランスが変化します。それに伴って、お肌の状況も左右されてしまうのです。

○エストロゲンとプロゲステロンが担うお肌への役割は?
・エストロゲンのお肌への役割
美肌ホルモンと呼ばれるほど、美しい肌を作り出すための様々な作用を持つエストロゲン。具体的には、コラーゲンやヒアルロン酸やエラスチンなどの保湿成分の生成を促す作用を持つので、瑞々しいハリのある肌の為には必要不可欠です。
自律神経のバランスを安定させる作用も持つので、肌のバリア機能を保つ事にも繋がります。

・プロゲステロンのお肌への役割
エストロゲンと違い、プロゲステロンは別名「ブスホルモン」と呼ばれており、男性ホルモンと似た働きを持ちます。例えば、皮脂分泌が過剰になったり、水分を排出しないような作用を持つためむくみやすくなったりする、などの症状は、プロゲステロンの分泌量が増える、生理前だからです。しかし悪い作用だけでなく、プロゲステロンはからだの基礎体温を上げてくれるので、血流を良くしてくれます。

○自分の生理周期を知って、ホルモンバランスに合わせた生活を。
エストロゲンが増える、生理後の時期はお肌のケアに最適な時期。
プロゲステロンが増える生理前は敏感になるので、パーマやむだ毛処理も我慢するのがベターです。生理前に甘いものが無償に欲しくなるのは、脳が精神の安定させる為に糖質を欲するからだと言われています。